ヴェネツィアかくれんぼ

ヴェネツィアで迷子になろう

ヴェネツィア 美術めぐり

もうひとつの新美術館

ザッテレの岸辺の端 昔 塩の倉庫として使われていた倉庫群のひとつが 新しい美術館になりました ヴェネツィアの抽象画家 エミリオ・ヴェドヴァの美術館です そこはかつて彼がアトリエとして使っていた場所ですが 不思議な展示をするというので ちょっと話題…

新美術館めぐり

この6月 新しくオープンした美術館「プンタ・デラ・ドガーナ」も 現代美術の美術館です 開館時間は10時から19時 火曜日がお休み 入館料は1ヶ所で15ユーロ 同じピノーコレクションで 同じ安藤建築のパラッツォ・グラッシ Palazzo Grassiと 両方見られるチケ…

美術館散歩

ヴェネツィアの美術散歩には 個人的には冬がおすすめですが 夏の日差しを避けて美術館めぐりというのも いいかもしれません ヴェネツィアの美術といえばその名もヴェネツィア派 ルネサンスのヴェネツィアでは 輝くような色彩を操る数多くの天才画家を輩出し…

生まれ変わったパラッツォ・グラッシ

安藤忠雄&ピノー財団のもうひとつの美術館 パラッツォ・グラッシ PALAZZO GRASSI 2006年に改修オープンしたこの美術館では 現代美術のピノーコレクションを見ることができます 今は6月6日に迫ったプンタ・デラ・ドガーナのオープンのお知らせが ホームペー…

ヴェネツィアのレオナルド・ダ・ヴィンチ

レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」 「人体は円と正方形に内接する」という建築論を表現したもので もとは紀元前1世紀ごろの建築家ウィトルウィウスの理論です レオナルドの時代 ルネサンスには 古代ローマの様々なものが発見され一大…

サン・ニコロ・デイ・トレンティーニ教会 天井

イタリアの教会は入ってみないとわからないことが多いですね サン・ニコロ・デイ・トレンティーニ教会の 正面の端正な柱の並びから 一歩なかに足を踏み入れると そこは天国を垣間見ることのできる場所でした なんと美しい光景なのでしょう

ヴェネツィアの天使

その天使は羽根もなく 両手を広げて馬に乗っています ペギー・グッゲンハイム美術館のテラス 雨の日も晴れの日も 運河に向かいただ両手を広げて 飛び立つ風を待っているのでしょうか

カルロ・スカルパの虜

サン・マルコ広場を取り囲む新・旧行政館は 素敵なショッピングアーケードとなっていて ウィンドショッピングに最適です その一角 いまではギャラリーになっている「オリベッティショールーム」 タイプライターで有名なオリベッティ社 そのショールームは建…

サン・ロッコ同信会会館

スクオーラと呼ばれる同信会 聖ロッコの同信会は集会所の装飾を誰に任せるのか コンペを行いました 画家たちが絵を持ち寄る中 ティントレットは絵の提出を求められると 天井を指差しました そこにはすでに絵が額におさめらていたといわれています 激しく暗い…

ティントレットの聖地

聖地巡礼・・・ そんな気分になるのは有無を言わせぬその迫力が 宗教の力と似ているからなのでしょう ルネサンスの調和に 優等生的いやみを感じることがあったら こういうお口直しも必要ですね そう ヴェネツィアが生んだ天才 ティントレットです 絵をみて疲…

教会の魔法

美術館と教会 どちらもヨーロッパ巡りには欠かせないポイント でもどこに行ってもそればかりで少しうんざりという人もいるでしょう 特に美術館に並ぶ宗教画を見ると どれもこれも似たものばかりで何がよいのやら・・・ それはしょうがありません 芸術作品で…

教会の神秘 サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ

教会 外からはうかがい知れぬ神秘の家 サンタ・マリア・グロリオーサ・デイ・フラーリ教会は巨大で美しく 飲み込まれてしまいそうな力を持った場所です かなたに輝くマリアのなんと神々しいことか

水のある空間

ヴェネツィア生まれの建築家 カルロ・スカルパ ヴェネトには彼の作品が多く残されています 巨人 ル・コルビュジェをして「美しすぎて建築ではない」といわしめた その端正な しかし鋭すぎることのない直線は やはり東洋的な匂いを感じさせます おすすめはク…

黄金の館

黄金の館はカ・ドーロだけではありません ペギー・グッゲンハイム美術館の近く 繊細で鮮やかなモザイク輝く邸宅 バルバリゴ邸です モザイクとは石・ガラス・陶片などの小片を組み合わせて絵や模様を描く技法 ヴェネツィアではヴェネツィアン・ガラスをつかう…

ヴェネツィア建築

ヴェネツィアの典型的な宮殿建築は 1階が船着場 2階がメインフロアで 運河に出るバルコニーから建物を突っ切って向かい側までワンフロア 天井には太い梁がむき出し 昔はろうそくを 今は電球を灯すヴェネツィアンガラスのシャンデリア 床は大理石 今でも運河…

ヴェネツィアン・ガラス博物館

ヴェネツィアン・ガラスの島 ムラーノ島にはガラス博物館があります 昔からの名品がずらり さまざまな技法で作り上げられたガラスの作品たちは それぞれの時代を映しています

時計を見上げて

サン・マルコ広場の一角に大きな時計塔があります 白い塔にブルーの文字盤 時間は慣れないとちょっとわかりづらいかもしれませんが 24時間制で針は一本だけ 外周にローマ数字 内周に12星座に月齢 昔の人はこれで潮の満ち引きを読んだのでしょう そのさら…

厳粛なるマリア ~サンタ・アリア・アッスンタ教会

サン・マルコ大聖堂の内部も黄金に輝くモザイクですが 古さではこちらの比ではありません 時代にとり残された島トルチェッロの聖堂には きらびやかで厳粛なマリア様がおられます ヴェネツィアのモザイクはカットされたヴェネツィアンガラスでできています 気…

至福へのガイドツアー

数多くの旅行客は、ヴェネツィアといったら「サンマルコ、ゴンドラ、ヴェネツィアンガラス」 そのもったいなさに業を煮やしたのか、観光局でだしているパンフレットには 「ヴェネツィアはサンマルコだけではありません」 でもヴェネツィアのおいしさに気づく…

ヴェネツィアの歴史一覧~コッレル博物館

ヴェネツィアはサンマルコだけではありません というのがヴェネツィア観光局のテーマのようですが やはりサンマルコにはヴェネツィアのすべてが詰まっているともいえます サンマルコ広場を取り囲むコの字型の建物 両脇は新旧行政館 そしてコの字の底の部分に…

別荘にしたい場所No.2 ~ ペギー・グッゲンハイム美術館

別荘にしたいと思う場所No.2(ちなみにNo.1はカプリ島のサン・ミケーレ荘) それはカナルグランデに面し 夕日にきらめくサンタ・マリア・デッラ・サルーテを眺めるには 最高の場所にあります ペギー・グッゲンハイム美術館 ヴェネツィアに魅せられ住んでみた…

ティントレットの聖地

聖地巡礼・・・ そんな気分になるのは有無を言わせぬその迫力が 宗教の力と似ているからなのでしょう ルネサンスの調和に 優等生的いやみを感じることがあったら こういうお口直しも必要ですね そう ヴェネツィアが生んだ天才 ティントレットです 絵をみて疲…

黄金の館

黄金の館 かつては黄金に輝いていたといわれるその館は 今は美術館になっています カ・ドーロ ジョルジョ・フランケッティ美術館です 駅から左に伸びる大通りを道なりに進んでいくと ヴェネツィアには珍しい広い道が続きます 左に入っていくとジェスイーティ…

聖なる窓

サン・マルコの裏方面はほどよく地元民と観光客が入り混じる 散策に面白い地域です スキアヴォーニでカルパッチョ ザッカリアでベリーニを楽しみ 運河沿いの道をそぞろ歩くと美しい塔が目に入りました サン・ジョルジョ・ディ・グレチィ教会 ヴェネツィアらしい…

享楽の日々

今はヴェネツィア大学になっている カ・フォスカリの隣り 運河からはよく見えますが 陸からは狭い道をずっと入っていって運河にぶつかり 橋を渡ってやっと入り口 陸から来るお客様なんていなかったんですね カ・レッツォニコ 18世紀そのままの貴族の館です …

開かずの扉

イタリアが時間にルーズな国民性であることは有名ですが 教会などでも人がやっている以上 時間にはやっぱりルーズ ガイドブックによるとこの時間は開いているはずが 何度行っても閉まっている 入り口の案内板にはちゃんと同じ開館時間が書いてあるし・・・ …

東洋の美への憧れ

大運河カナル・グランデの両岸には大邸宅や宮殿などが並んでいます これら建物の見事さを味わうには ヴァポレットに乗るのが一番 サンタルチア駅前から1番に乗ってみましょう 船はゆっくりと各駅に停まりながら 運河をジグザクに進んでいきます サン・ザッ…

アカデミア・・・小さくて重い宝石

ヴェネツィアに来て好きになったものはたくさんあります 画家でいうとジョバンニ・ベリーニ そしてカルパッチョ あのおいしい、肉もいいけど魚もいける・・・ではありません(あれもヴェネツィア生れですが) 彼はジョバンニの兄ジェンティーレに師事してい…