ヴェネツィアンゴシックの最高傑作
総督(ドージェ)の住居 裁判所も国会も武器も監獄まで集められた政治の中枢
それがドゥカーレ宮殿です
4階建ての建物は 1階2階が回廊となっており
外側から見ると デザインの美しい柱が並んでいます
中庭側は見事な彫刻に覆われた真っ白な大理石の壁です
中に入ってみましょう
まずおすすめなのは「黄金の階段」
白と金の漆喰で装飾された鮮やかな天井が素敵です
それぞれの部屋は これでもかというくらい壁面も天井も絵画で埋め尽くされ
それがまた贅を凝らした金の額縁に縁取られています
謁見の間 元老院の間 と政治の中枢の大きな部屋をすぎて
やがて十人評議会の間へ
十人評議会の控えの間にある小さな扉を見逃さないで
これは「真実の口」 治安機関である十人評議会へ密告の手紙を出す窓口です
そしてついにメインイベント「大評議会の間」
1500人を収容できるといわれるこの大広間には 柱がありません
正面には人人人の「天国」 世界最大の油絵(約25m×7m) 作者はティントレットです
天井にはこれもまた素晴らしい ヴェロネーゼ最後の作品「ヴェネツィアの大勝利」
黄金の世界に圧倒されたら 今度は牢獄へ行ってみましょう
かの有名な「溜め息の橋」をわたると そこは一転して暗く寒く何も無い世界
これでも衛生にも気を配った「新監獄」なのです
なお ここには「秘密のツアー」があるとか
気分を味わいたい人はチャレンジ
* 「天国」 なぜかヴェネツィアの巨大な絵は疲れます・・・
「溜め息の橋」 よくゴンドラが下をくぐります